何かの記事で読んだか誰かに聞いたかは忘れたが
レコードやカセットテープなどのアナログメディアで音楽を聞くと
厚みのあるまろやかな音に聴こえるという。
ここ数年多くのアーティストがあえてアナログメディアで楽曲をリリースするほど
カセットテープやレコードが静かなブームとなっているらしい。
そんな僕は最近とんと音楽をじっくり聴く機会が減っていたが、
何故だが無性にアナログで音楽が聴きたくなった。
当初カセットテープという選択肢もあったがやはり球数の問題で手に入りにくい。
なので球数の多いレコードでアナログ音楽を楽しんでみようと思ったのだった。
型番不明のJBLスピーカーを買う
それからというもの取り付かれたように家にオーディオシステムを組むにはどうしたらいいのか調べるようになった。
このメーカーのアンプにはこのメーカーのスピーカーが合うとか色々あるみたいで、
僕が求めるオーディオシステムはエントリークラスで十分であって、
ましてやオーディオマニアが求める高価なものは買えなし、
そもそも音の違いもそれほどよくわからない。
ただ最低限の音質はほしいぞ!
そして家にレコードプレイヤーが置かれている昭和の家庭の雰囲気を再現したい。
そんなオーディオマニアとは一線を画す、何ともわがままで少しベクトルのズレた要望なのだ。
こんな要望をオーディオ専門店に行って相談しようものなら店員に鼻で笑われるのは必至。
そう悟った僕は本屋さんで「音のいい部屋」なる本を買ってきた。
この本の中で作家の村上春樹さんがJBLのスピーカーでジャズを聴いていることを知り、
僕もジャズが聴きたいと思っていたので、
まずは青色の看板の中古オーディオショップで型番不明のJBLスピーカーを買ってきた。
もちろん村上春樹さんのそれとは別物で到底及びもしない安物だが
メーカーが同じという事だけで心踊った。
そして狭い我が家にマッチする小さすぎず大きすぎないサイズを考慮しこのスピーカーに決めたのだ。
プリメインアンプ「DENON PMA-7.5s」を買う
次に用意しなければならないのがプリメインアンプだ。
レコードを聴くには90年代前期のアナログアンプがいいと聞いた。
その中でJBLのスピーカーと相性のいいアンプが今はなきオーディオメーカーSANSUIのアンプ。
それからというものネットオークションやネットフリマ、そして中古ショップでSANSUIのアンプを探しまくった。
そしていくつか失敗し、ようやく青色の看板のお店で手に入れたのがSANSUIのAU-D607F。
しかしこのアンプ壊れていて音が出ない・・・
中古でプリメインアンプを買う難しさを知る。
ギターのような簡単な構造なら自分でも直せるけどプリメインアンプだとそうはいかない。
ましてやネットで中古を購入するなら自分で直せるのが前提で買ったほうがよかろう。
今回ばかりはネットで買わなくて良かったとつくづく思った。
翌日、購入したお店に持って行き状況を説明して他の物と交換してもらう。
今回はその場で店長さんが音出しチェックをしてくれたので間違いない。
1994年製「DENONのPMA-7.5s」。
コンパクトながらもなかなか評判のよい物のようだ。
これ以降の年代の物はCDが台頭してきた時代でデジタルアンプになってしまうらしい。
JBLスピーカーとも相性の良いメーカーだ。
ターンテーブル「audio-technicaのAT-PL300」を購入
最後にターンテーブル。
コスパの良い「audio-technicaのAT-PL300」を購入。
こちらは新品で購入。評価もなかなか良い。
ディスクユニオンでレコードを買う
実は先行して買っていたのがレコード。
マイルス・デイビスの名前だけは知っているくらいのレベルの僕は
ディスクユニオンのジャズコーナーでとりあえず4枚のレコードをジャケ買い。
久しぶりにディスクユニオン来たけど結構シニア層の人が来てるんだね。
昔はヘッドホンしてだぼだぼズボンのDJ風の人がやたらといたけど
今はピュアオーディオを楽しむ世代の聖地になっていたよ。
MP3の音に慣れた耳にはレコードの音が心地よかった
自慢するほどのものでもないけど全てをセットアップしてこんな感じになったよ。
あっスピーカーは反対側にちゃんともう一台あるからね。
僕は音楽のプロでもオーディオマニアでもないけどMP3の音とレコードの音との違いくらいは解る。
針をレコードに落とすワクワク感と共にレコードってこんなにいい音だったけ?!と驚いた。
確かに厚みのあるまろやかな音に感じる。
このオーディオシステムも他と比べたことないが現状で大満足。
これでまた家から出られなくなってしまいそうだ。
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