8月16日はジャズピアニスト「ビル・エヴァンス」の誕生日

8月16日はジャズピアニスト「ビル・エヴァンス」の誕生日

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昨日、新宿のディスクユニオンで買った「ビル・エヴァンス」のLP。

先に名盤と言われる「Waltz for Debby」はCDで持っていたけど、彼のデビューアルバムである「NEW JAZZ CONCEPTIONS」をLPで買ってみた。

1956年リリースのこのアルバムは当時500枚しか売れなかったという・・・

 

僕はオーディオを初めて間もないけど、きっかけはレコードでジャズが聴きたくてオーディオを組み始めたのだ。

当初ジャズなんてマイルス・デイビスしか知らなかった僕に、このブログの読者さんから「ビル・エヴァンス」をすすめられた。

程なくして試しにCDを買って、聴いてみた僕は直に「ビル・エヴァンス」の虜になった。

彼の繊細なピアノはもちろん徐々に彼の人生にも興味を持ち始めて調べるようになった。

 

そして今朝7時、いつものようにレコードに針を落とし仕事を開始。

もちろん今日のレコードは昨日買った「ビル・エヴァンス」の「NEW JAZZ CONCEPTIONS」だ。

しかし今日はどうも仕事に集中できない・・・

世間はまだ夏休みだからか?

暫くして何の気なしにネットで「ビル・エヴァンス」と検索すると・・・

 

なんと8月16日の今日は「ビル・エヴァンス」の誕生日じゃないか。

生きていたら89歳。

これは偶然か?

シンクロニシティを感じた僕は「ビル・エヴァンス」を語る技量はまだないのは承知の上で、今日は彼の誕生日だと言うことを伝えたくて今キーボードを叩いている。

 

生誕89年と言うことは、おそらく来年90年アニバサーリーで何かあると思うけど、その前年である8月16日の今日を、僕は彼のデビューアルバムを聴きながらお祝いしたいと思う。

 

マイルス・デイビスも認めたビル・エヴァンスの才能

ビル・エヴァンスは1980年9月15日に亡くなったんだけど。

彼の人生を振り返ってみるとジャズピアニストとしては誰もが彼に魅了され、あの「マイルス・デイビス」も自身のバンドに参加させ「モー」というあだ名まで付けてかわいがったそうだ。

マイルスの周りの人達はそんなビルのことが気に食わない・・・

白人なのにジャズをやっているという差別まで受け、堪え兼ねたビルはマイルスの元を去ってしまう。

しかしマイルスはビルの才能を認めていたので、そんな外野の声を遮るかのように、再びビルを呼び戻し、最高傑作といわれる「Kind of Blue」を作り上げている。

 

 

 

大切な人の死は生きている人間に悲しみのベールを被せる

再びマイルスの元を離れたビルは自身のバンド「bill evans trio」を結成。

そして完成したアルバムが先にも述べた傑作「Waltz for Debby」。

ビルにとってこのバンドのメンバーは最高のメンバーであったようで、中でもベースの「スコット・ラファロ」は生涯の演奏パートナーと言える存在だった。

しかし「Waltz for Debby」をリリースしたわずか11日後にスコットは交通事故で亡くなってしまう・・・

 

更に追い打ちを掛けるように、ビルの別れたばかりの内縁の妻であったエレインがニューヨークの地下鉄に飛び込み自殺。

エレインの自殺の原因はビルの浮気だったと言う・・・

 

そのことから彼の人生の歯車が徐々に狂い出して行った。

これが30代のビル・エヴァンス。

 

そして50歳を迎えたビルはピアノ教師であった兄バリーに捧げるアルバム「We Will Meet Again」をリリースする。

が、しかし・・・この作品を聴くことなくビルの兄バリーは自分の頭を銃で打ち抜いて自殺してしまう・・・

 

ビル自身も病気を煩っていたが、この兄の死を境に治療を受けなくなったという。

それから程なくしてビルはマウントサイナイ医学大学付属病院に入院し、1980年9月15日病室で静かに息を引き取った。

ビル・エヴァンス享年51歳。

 

友やパートナー、兄弟の死がビルの繊細な心を悲しみのベールで覆ってしまったのか?

身内の死ってそれほど大きなものだというのは僕には痛い程解る。

僕も大切な人を3年前に亡くし、未だにそこから立ち直れていないのかもしれない。

早く立ち直らなければ・・・

いや、多くの先人達もそうしてきたように、僕もその悲しみを抱えながら、前を向いて残りの人生を生きて行くのかもしれない。

 

今日はジャズの名ピアノプレイヤー「ビル・エヴァンス」が生まれた日。

なんだか最後はしんみりしてしまったけど、めでたい日なんだ。

2018年8月16日の今この瞬間に、僕に美しい音色を聴かせてくれてありがとう。

ハッピーバースデイ。

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