Amazonプライムビデオで「BUNKER77」というドキュメンタリー映画を観ました。
60〜70年代に破天荒な人生を生きた伝説のサーファー「バンカー・スプレックルス」のお話し。
バンカー・スプレックルズの人生
バンカーは10代の頃にサーフィンと出会い、サーフィンの虜になる。
サーフィンの為に20歳になる前にはハワイに移住しサーフィン三昧の毎日を送る。
移住と言っても、彼の棲家は森の中だった。
働かずにサーフィンだけするには、人目につかない森に住み、食べ物はフルーツを見つけて食べた。
サーフィンの為に森の中を走って体を鍛えた。
夜は静けさの中で過ごし、朝はお茶を入れて波を眺め、各スポットの様子を伺った。
バンカーは自然と共に生きるナチュラルサーファーだった。
そして誰もが彼のサーフィンのスタイルに一目置いた。
変わった形のショートボードで高速で波を滑る彼の姿に嫉妬した有名なプロサーファーもいた。
バンカーは金の為にサーフィンはしないからプロサーファーにはならなかった。
それが彼が伝説のサーファーと言われる所以かもしれない。
バンカーは資産家の家に産まれ、幼くして実の父を亡くす。
その後、母親が再婚した相手が有名なハリウッド俳優であった。
バンカーはまたしても2人目の父を早くに亡くてしまう・・・
そして彼が21歳になり相続権を得ると莫大な遺産を手にするとこになる。
バンカーはこの金によって狂っていったのか?
完全に自身のコントロールを失っていく・・・
そして27歳という若さで闇に飲まれて死んで行った。
バンカーは「ロード・オブ・ドッグタウン」の「トッパー」のモデル
バンカーはあのZ-Boyzのオリジナルメンバーである「トニー・アルバ」をスケートボードの世界チャンピオンに育てた人物でもある。
スケートボードの映画「ロード・オブ・ドッグタウン」の中に出てくる「トッパー」のモデルとなっている。
ピュアな本当の自分と、別の何者かになろうとする自分
正直この映画を観て、僕の心に残るものはなかった・・・
例えて言うなら、バンカー・スプレックルスという人が人生のアクセルをベタ踏みし、ハンドルコントロールを失い猛スピードで壁に突っ込んで、死んだ物語を観させられた感じだ。
21歳になるまでのサーフィンに取り付かれていたバンカーがピュアな本当のバンカーだとしたら、21歳からのバンカーは別の何者かになろとしてだったんじゃないかな?
2人の偉大な父親のように世間で認められる何かを手に入れようともがいていた?
しかし僕は21歳になる前にハワイで獣のような生活を送っていた、ナチュラルサーファーだった頃のバンカーが好きだ。
人間好きなものの為なら、そこまでやれるかと尊敬しちゃう。
遺産を相続せず、あのままハワイでナチュラルサーファーとしてサーフィンに明け暮れていたら、少なくともハワイでは認知されるレジェンドサーファーになっていたかもしれない・・・
まぁ、そんなこと今更言ってもしかたがないけどね。
「バンカー・スプレックルス」の人生を垣間見たいと言う人はAmazonプライムビデオからどうぞ。
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