やっと観に行けた「レディ・プレイヤー1」。
おっさん世代には熱い映画だとは聞いていたが、その通りだった!
80年代の音楽や映画の引用をふんだんに使っているところがその理由さ。
オープニングで使われているヴァン・ヘイレンの「Jump」が未来の雰囲気とマッチしていて、高揚感がたまらん。
他にも80年代テイストがあちらこちらに盛り込まれていて、古い物をマッシュアップすることで、未来感を出している所は、流石!ピルバーグって感じです。
レディ・プレイヤー1はグーニーズのような冒険活劇だ
レディ・プレイヤー1は一見するとバリバリのSF映画のように見えるけど、そこはやはりスピルバーグ。
彼らしく少年少女の冒険活劇になっていて、僕にはグーニーズを作った80年代のスピルバーグが戻ってきたような気がした。
グーニーズ2製作の話しは監督のリチャード・ドナーが高齢の為、計画が座礁してるらしいけど、代わりと言っちゃなんだが、スピルバーグ監督にはいいものを見せてもらった。
レディ・プレイヤー1には、そんなグーニーズファンを意識してか「フラッテリー」が登場しているんだ。
ちなにみグーニーズは監督にリチャード・ドナー。
製作総指揮にスティーブン・スピルバーグをいう布陣で作らている。
これは不謹慎な話しと感じてしまう人もいるかもしれないが、レディ・プライヤー1はスピルバーグの終活的な映画なんじゃないかと思ってしまうのは僕だけでしょうか?
昨今、巨匠と言われる映画監督が高齢化し、またはこの世を旅立ってしまう年齢になってきている。
4月にも日本を代表する映画監督の高畑勲さんが亡くなりショックを受けたことは記憶に新しい。
スピルバークも71歳と高齢になっている。
ファンとしては、いつまでも映画を作り続けてほしいという想いはあるが実際問題、年齢には勝てない所もある。
レディ・プレイヤー1本編でも仮想現実の世界「オアシス」を作ったハリデーが亡くなり、後継者の座を争うわけだが、ハリデー=スピルバーグで、スピルバーグのメッセージをハリデーが代弁しているんじゃないかと僕は感じるんだ。
ちなみに「グーニーズ」を初め「バック・トゥ・ザ・ヒューチャー」や「グレムリン」などのスティーブン・スピルバーグ作品はAmazonプライムビデオで観れますよ。
2045年レディ・プレイヤー1の世界でシンギュラリティーが起きているのか?
シンギュラリティーとは2045年に人工知能が我々人類の知能を超えてしまうとされる年だ。
知性を持った人工知能が人類を滅ぼすなどと最悪のシナリオを描く学者も多い。
しかしレディ・プレイヤー1の世界はそうは見えない。
環境汚染の為、スラム街に主人公は住んではいるが、まだ人間が機械をコントロールしているようだ。
しかし、これは機械を人類がコントロールしていたいという希望的観測に過ぎないのかもしれない。
レディ・プレイヤー1の世界では現実逃避の場所として「オアシス」という仮想現実の世界に没頭する人類が描かれているが・・・
これはまるで現代の僕たちがスマホに熱中しているのと同じじゃないか!
目の前の現実から徐々にネットの世界にシフトさせていく。
そして僕らはやがて仮想現実の世界に住むことになるのかもしれない。
オアシスのように現実とバーチャルの世界を行き来するのじゃなく、バーチャルが僕らの現実世界に!
人間と機械そして人工知能が融合した新しい人類の誕生・・・
これからの時代、新たなテクノロジーと向き合って行かなければならいのは避けては通れない。
ここからはやり過ぎ都市伝説の知識です(笑)
地球には様々な問題があって、環境汚染や政治の腐敗などなど、その中でも世界人口の増加という問題に対して人類再生化計画というのもがあるらしい。
地球にはそもそも12億人の人間が住むのが適正で、その他の60億人はどうしたらいいのか?
それは仮想現実の世界に送るか、火星への移住だという。
火星への移住はスペースXのイーロン・マスクが壮大な計画をぶち立てて挑戦を続けている。
そして仮想現実の世界はというとFacebookの創始者マーク・ザッカーバーグがオキュラスリフトという世界でトップを走るVR企業を買収し着々とこの計画を進めているという。
ゆくゆくは脳に直接機械なりを繋いで仮想現実の世界に転送される時代がやってくる。
どこで暮らすのが一番幸せなのか。
地球か?
火星か?
仮想現実の世界か?
既に人類選別は始まっているという・・・
最後に
レディ・プレイヤー1のような仮想現実の世界は遠い未来の話しではなく近い将来の話しだと僕は思っている。
現にVRゲームの世界はハードやソフトが急速に発展している。
ここに人工知能が加わり人間の手を離れたりしたら僕らはどうなってしまうのか?
なんて恐ろしいことを考えてしまう・・・
しかし、この映画はあくまで最高のエンターテイメント作品であり、おっさん世代には、良作を誇った80年代の映画達を彷彿とさせる懐かしいニオイのする映画だった。
かといって古くさいかと言ったらそうではない、オタク向けなんて言う人もいるが、僕はそうは思わない。
おっさん向けだね。
ウソウソ!若い人も80年代ポップカルチャーを知らない人も、ちゃんと楽しめる娯楽作品です!
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