知育玩具作りのノウハウを学ぶ
先日、知育玩具クリエイターの森山恵吾氏(以下、森山さん)のワークショップに行って来た。
以前の記事に書いた、知育玩具クリエイターに弟子入りし、実際におもちゃ作りを学んで来たと言うわけだ。
弟子入りと言っても、そんなに堅苦しい話しではなく、定期的に森山さんが開いてくれるワークショップに参加し、何回かに分けて、知育玩具作りを学んでいくのだ。
この弟子入りの話しの経緯を少しお話しすると、森山さんとは元々、共通の友人を通して知り合い、彼が経営する知育玩具メーカー「株式会社サンモリッツアーツ」のWebや販促物の制作を僕がお手伝いさせてもらっている間柄だ。
その中で森山さんが作る数々の魅力的な知育玩具はもちろん、僕は前々から彼のおもちゃ作りのノウハウを継承する必要性を感じていたのだ。
そしていつものように森山さんのアトリエでそんな話しをしていて、誰かいい人いないかね〜ってことで、僕が思い切って手を挙げたのである。
それを森山さんも快諾してくださり、先日晴れて第一回目のワークショップの開催に至ったのだ。
手を使って考えながら作る知育玩具
さて実際にアトリエにおじゃまして色々やってきました。
森山さんのおもちゃ作りは、設計図やスケッチは一切せずにいきなり素材に向かうことから始まる。
今回使う素材は、徳島県浜田市の「栗の木」で重量があって木目がキレイなことが特徴だ。
穴が空いているのはある案件が取り止めになって、そこで使うはずだった素材が森山さんの元に届いたからだ。
この穴をそのまま利用しても良いし、または違った形にしてもいい。
迷った末、森山さんのノウハウでもある、とりあえず手を使って考えるを実践してみた。
とりあえず色々な方向にノコギリを使って切ってみる。
切断面をサンディングしてキレイにする。
試作とはいえこの辺も手は抜きません。
切ったパーツを色々組み合わせて積み木みたいなものや、パズル的なもの、ロボット的なものを作ってみました。
当たり前だが直にはこれだ!と言えるおもちゃなんて出来るはずもなく、3時間ほどでこの日のワークショップは終了。
宿題で各パーツを家に持ち帰り、子供が寝た後に再び試行錯誤した。
そして出来上がったのが・・・
鉛筆立て・・・
そりゃそうでしょうよ〜!知育玩具作りは、そんな簡単なものではありません!
第二回のワークショップまでまだ少し時間があるのでもう少しまともな物を考えなくちゃ(汗)
ブルーノ・ムナーリ「遊びのルールがないものを作る」
さてそのわけで先週は、おもちゃ作りに四苦八苦していたんだけど、子供のおもちゃを作るって結構大変だなと実感した。
そんな中参考になるものを探していたら「ブルーノ・ムナーリ」というイタリアのモダンデザインを代表する作り手に行き着いた。
ブルーノは美術家、グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、教育者、研究家、絵本作家など様々な顔を持つ人物で、中でも彼の活動の柱のひとつに「子供為のプロダクト」があった。
日本では知育玩具と称されるこれらのプロダクトにおいて彼が大事にしていたことは「ルールがないものを作る」ことだと言う。
遊び方が予め決められているおもちゃではなく、それを手に取った子供が「自分で遊び方を作るもの」を作ることを彼はなによりも大切にしていたと言う。
ん〜深いね〜
このことは育児全般においても言えることだよね。
親は予め道筋を作ってしまうし、こうじゃなければいけないと自分の考えを子供に押し付けてしまうからね。
色々参考になりました。
ちなみにブルーノ・ムナーリの絵本は素敵でおしゃれで面白かったよ。
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