机の上ではクリエイティブな仕事は生まれない
大分古い本だなんだけど「自分の仕事をつくる」という本に出会った。
特にクリエイティブな仕事をしている人には改めて自分の仕事のやり方を考えさせられる内容なんだけど、この本の中で多くのクリエイター達が共通して述べているのが「机の上ではクリエイティブな仕事は生まれない」ということ。
どういう事かと言うと机に向かってパソコンや手を動かしている以外の時間が重要だということなのだ。
体験旅行に出掛けよう!
あのヒットゲーム「セガラリー」を作ったクリエイター達は、2週間かけてアメリカ中西部をドライブしたという。
結果、その旅で体験したことがゲームの中に反映されることになる。
このゲーム会社では新作を作る際には体験旅行に出掛けるという方法を取っているのだ。
いきなりパソコンに向かってプログラムを書き始めるようなやり方では大半のことは予想でしかないから、リアルで楽しいゲームの世界を作るのは難しいかもしれない。
実際に体験するというゲーム開発のセオリーは当たり前のことかもしれないけど、ただ体験するだけじゃなく旅行というところにポイントがあるのかもしれない。
共通の経験というか絆というか結束というか、デジタルの世界であっても良い作品を作るには結局、人間の心の部分が大切なのかもしれないね。
海や山に出て実際に製品を使ってみる
あまりにも有名なアウトドアブランド、パタゴニアは製品のブランド力もさることながら、働きやすい会社としても昔から注目を集めている。
今やっと日本で良い意味でも、悪い意味でも話題になっている「働き方改革」を、良い意味の方で20年以上前から実践している企業がパタゴニアだ。
チャイルドケアやジョブシェアリング、在宅勤務などフレキシブルワークに既に1996年から積極的に取り組んでいるんだから驚きだ。
そしてパタゴニアでの働き方で最も有名なのが、全世界にいる社員が実際に海や山のフィールドに出てパタゴニアの製品を使い、そこからのフィードバックを常に製品に反映させているところだ。
これは机に向かっていたら絶対に解らないことだね。
いや〜凄い!
こんな会社なら僕も働きたいね。
デザインとは使い勝手を良くする事
本書の中でデザインについて語っているクリエイターがいて、今はパソコンやソフトの普及で、言ってしまえば誰でも簡単にデザインすることができる時代になった。
その中でデザインすることとは、キレイに美しく見た目を飾るものだけのものになってしまっているという。
この見た目だけのかっこ良さを良しとする傾向はアメリカ的な考え方だそうだ。
とりあえず商品を良く見せて商業ラインに乗せてたくさん買ってもらおうとするやり方だ。
しかしデザイン本来の姿とは、製品を手に取った人間の使い勝手を良くする為のものなのだ。
だからパソコンに向かうのではなく、実際に模型を作ったりしてみて、ひたすら手を使って試作品を作る。
そしてトライ&エラーを重ねた末にできるのがデザインされた製品というわけだ。
僕は知育玩具クリエイターに弟子入りすることにした
僕の知人の知育玩具クリエイターの森山 恵吾氏も前述した内容と同じことを言っていて、彼の知育玩具開発のやり方は実際に手を動かすことだいう。
ペンと紙で設計図を書くなんてことはしない。
ラフスケッチすらもしないで、いきなり素材である木材に向き合い、触れながら試行錯誤する。
森山 恵吾氏と知育玩具を知らない人に
森山 恵吾(以下、森山さん)氏は大手知育玩具メーカーで長年、知育玩具を開発をしてきたおもちゃクリエイターです。
あの将棋の藤井聡太さんも森山さんが作ったスタディ将棋という知育玩具で遊びながら将棋を覚えたといいます。
他にも数々のヒット商品を世に送り出して来た方で、彼の作った知育玩具で遊んだことのある人もいるかと思います。
森山さんは現在、株式会社サンモリッツアーツという会社を作り、自身の手がけるオリジナル知育玩具を世に広める活動をしています。
知育玩具とは?
知育玩具(ちいくがんぐ)は、幼児や児童が知能的発達を促進する玩具、または幼児や児童の学習の助けになる玩具の事である。 いわゆる教材が知識を増やすために用いられるのに対し、知育玩具は、考える事や表現する事を通じて、知能全般の発達を促す事を目的としている。 教材的な機能をもつ知育玩具も多数存在する。
遊びを仕事に!アラフォーオヤジの新たな挑戦
このブログを読んでくれている人なら遊び上手な人は多いと思うけど、実際に遊びを仕事に出来たらどんなに良いか、誰しもが思う事だよね。
だから僕は知育玩具クリエイターという遊びの道具を作る仕事を学ぶ為に、森山さんに弟子入りすることにしたんだ。
森山さんは大先輩で僕が言うのもおこがましいけど、本当に才能やアイデアに溢れた方なので、彼のクリエイティビティのエッセンスを少しでも盗めたらと思っている。
そして知育玩具を作ることでWebデザインやグラフィックデザインにフィードバック出来ればととも思っている。
あわよくば僕が作った知育玩具が世に出たりなんかしたら楽しいな。
僕の弟子入り奮闘記はこのブログで報告していくから良かったら読んでください。
まとめ
「自分の仕事をつくる」という本との出会いから、知育玩具クリエイターに弟子入りすることまで、全ては自分の仕事のやり方を考え直す良いきっかけとなった。
机の上だけではダメなんですね〜
一つの緑色を決めるにもカラーチャートから選ぶのではなく、近所の雑木林に入って生えている木々の色を見て決めるような仕事の仕方を心掛けていきたい。
おっさんになってもまだまだ学んで挑戦していきますよ!
コメントを書く