厳密に言うとフラットでのオーリーです。
このフラットでのオーリーを発明したのが言わずと知れた「ロドニー・ミューレン」だ。
それ以前にランプやボウルでオーリーを成功させていたのが「アラン・ゲルファンド」。
オーリーという名前は彼のニックネームにちなんで付けらた名前なのです。
当時は手を使わずに足だけで宙に浮くということは、誰にも考えつかなったことでした。
ロドニーはそのアランのノーハンドのエアーを見て、その見た目と発想に感動し、
これをフラットで再現できないかと思考錯誤して産まれたのが、
現在我々がストリートの基本として行っているオーリーなのです。
ではその試行錯誤の過程を感じてみましょう。
僕はオーリーを垂直面から水平面に置き換えて細かく分析してみた。
水平面では、テールをすくい上げる動作が意味をなさないのだが、
こと細かく観察してみると、アランのリアトラックは後ろのテール側にずらしてつけられ、
その結果、テールを地面に素早く叩くことができることに僕は気がついた。
フリースタイルのボードはもともと小さくて軽く、テールもウィールベースも
短いため、僕は自然とテールを素早く地面に叩くことができたのだ。
引用元:tHE MUtt
ロドニーはまずはこれでテールを叩いてノーズを浮かせる原理を発見するのです。
あとは浮いたノーズをどうやってコントロールし四輪着地するかだ。
それでは続きをどうぞ。
数年前、僕はノーズに全重心をかけて止まるセットアップトリックを編み出していた。
テールを叩き、前足を前方にずらしてノーズで着地し、そのまま全体重をノーズに
あずけて止まる。これでボードを宙に浮かせるという問題は解決された。
あとは空中でボードをコントロールして、四輪着地するだけだ。
しかし、この微妙な力加減に悪戦苦闘した。
ある日曜、僕はいろいろなテクニックを試しながら、何気なしにスタンスを狭めて
テールを強く叩き、前足をずらしてボードを高く上げながら前方に押し出してみると、
四輪着地ができた。やはり、この微妙なシーソーのような力加減が重要だったのだ。
引用元:tHE MUtt
こうしてロドニーはオーリーを完成させたのでした。
この新しく編み出したトリックをコンテストで初披露する前に、
コーチのステイシー・ペラルタに見せたそうです。
彼は理解ができるまで、何度も繰り返しロドニーにオーリーをさせたそうです。
オーリーはそれだけ画期的で斬新なトリックだったのです。
トニー・ホークは自らの自伝の中でロドニーとオーリーについてこう語っています。
ロドニー・ミューレンが発明したフラットグランドのオーリーをなくして
ストリートスケートはあり得ない。君たちはオーリーをするたびに、
ひざまずいてロドニーに感謝をするか、ロサンゼルス近辺でスケート中の
ロドニーを見かけたら夕食をおごるべきである。
引用元:tHE MUtt
本当にそうです。それだけオーリーを発明したロドニー・ミューレンは偉大です!
今こうしてスケボーが楽しめるのもロドニーのおかげといっても過言ではありません。
さぁ皆様!ロサンゼルスの方角に向かってロドニーに祈りを捧げましょう!
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