1970年代<伝説のスケボーチームZ-boys>
初期のスケボーはサーファー達が波のない時に坂道や駐車場で遊んでいたのが
スケボーの始まりでした。
そして70年代、ベニスビーチにあったサーフショップ「ZEPHYR SHOP」の
メンバー達で結成したのが「Z-boys」というスケボーチームでした。
彼らはそれまでのスケボーのスタイルとは全く違った、
サーフィンスタイルを取り入れた独創的なライディングを生み出したのでした。
当時のスケボーの大会はフリースタイルが主流で、トリックといってもクルクル回って回転したり、
デッキの上で逆立ちしてみたり、曲乗り的要素が強かったのです。
そして服装はダザイしイケテない・・・そこに現れたのが「Z-boys」のメンバー達でした。
彼らは黒いTシャツにジーパンスタイル。選曲はジミヘンの「フォクシーレディ」。
ライディングも今まで見たことのないサーフィンスタイル。
当時はきっとこのライディングスタイルに会場中が度肝を抜かれたんじゃないでしょうか。
そして暫くするとスケボーの舞台はプールに移ります。
水の入っていないプールで滑ることが流行っていくのです。
同時に現在では当たり前となったスケートフォトもここから始まりました。
そしてこの「Z-boys」のメンバーから3人のスターが誕生します。
この映画の監督でもある「ステイシーペラルタ」「トニーアルバ」「ジェイアダムス」です。
彼らは瞬く間に有名になって行き、次第に大人達の思惑に翻弄され、
ショビズ化していくスケボー業界に身を投じていくのです。
しかし、そんな「Z-boys」の栄光は続かず、チームは空中分解し解散してしまいます。
メンバー達は互いに別々のチームで競い合うようになっていくのです。
「Z-boys」が生み出したものは、スケボーのライディングスタイルの他に、
音楽やファッション、アートや写真など現在のスケボーカルチャーに大きな影響を
与えていることは紛れもない事実です。
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ステイシー・ペラルタがメガホンを取ったドキュメンタリー映画です。
こちらはステイシー・ペラルタが脚本、監督をキャサリン・ハードウィックが努め役者さんが演じたバージョンです。
1980年代<スケボー業界 低迷期に再び火をつけたボーンズブリゲード>
伝説のチーム、Z-boysの解散後、メンバーの一人であったステイシーペラルタが立ち上げたチームが
「ボーンズ・ブリゲード」です。このチームは様々な伝説を作り上げたことで有名です。
メンバーには、今でも活躍し続けている若き日のレジェンド達です!
「ロドニー・ミューレン」「トニー・ホーク」「スティーブ・キャバレロ」「ランス・マウンテン」
「トミー・ゲレロ」「マイク・マクギル」皆それぞれ伝説を作ってきました。
なかでも現在のストリートスタイルに最も影響を与えているのが、天才「ロドニー・ミューレン」。
彼はフリースタイルから新たなオリジナルトリックを多数発明しています。
そしてフラットで始めてオーリーをしてみせたスケーターなのです。
他には今では定番のトリックと言えるキックフリップなど、
数々のトリックの生みの親でもあります。
また、現在のデッキの基本形状であるノーズもテールも同じ形状の原型を
生み出したのも彼なのです。
そしてこの人を忘れてはいけません!史上最も成功したスケーター「トニー・ホーク」!
もちろん今も活躍していますが、80年代には数々のスケボーのコンテスト(バート)で
優勝をさらっていったスケーターです。
私も中学生の頃、彼のスカルホークのグラフィックに胸を熱くしたものです。
そして、彼の対局にいたのが「クリスチャンホソイ」。
トニーホークは正確でトリッキーなライディングスタイルで攻めるスケーター。
見た目は、どちらかというと優等生タイプなのに対し、クリスチャンはワイルドでワルなイメージ。
ライディングスタイルも豪快。ファッションも斬新でした。
下はスパッツで上半身は、Tシャツを破って体に巻き付けていたイメージがあります。
いや〜かっこ良かったです!
3人目は「スティーブ・キャバレロ」。
スケボーの天才にして、キャバレリアル(トリック)の生みの親。
キャバレリアルは、今ではスケボーだけでなくスノボーの定番トリックにもなっているから凄い。
ハーフキャブも彼の名前からきていますね。
その他、「ランス・マウンテン」や「トミー・ゲレロ」「マイク・マクギル」なども
スケボー業界に多大な影響を与えていますが、それは本編をご覧になって頂ければと思います。
また「ボーンズ・ブリゲード」はスケボービデオを初めてリリースしたチームでもあります。
当時は雑誌の写真を見て、どのようにトリックをやっているのか想像するしかなかったところを、
映像として繰り返し見れるようにしたのです。今では当たり前となっているスケボービデオだが、
当時はとても革新的であった為、スケボー少年達は食い入るようにビデオを見てまねしたのでした。
その映像に伴い、音楽や効果音、デッキやTシャツに使われたスカルのグラフィック、
またはライディングシーンを一切、使わない斬新な広告手法など、
これらの独創性に当時の少年達は虜になったのです。
おまけとして本編には、トニーホーク少年が日本のテレビ番組に出演した映像が出てくるのですが、
若かりし頃のガッツ石松がちょこっと映ってます(笑)
時代を築いた彼らのドキュメンタリーを是非!チェックしてみてください。
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トニーホークのライバル「クリスチャンホソイ」のドキュメンタリー映画もあります。
こちらも良かったらチェックしてみてください。
近年のスケボーシーンがリアルに描かれている作品<Street Dreams(ストリート・ドリームズ)>
他にもポール・ロドリゲス主演の2010年の作品「Street Dreams(ストリート・ドリームス)」。
こちらは近年のスケートシーンを題材に少年の揺れ動く葛藤を描いた作品です。
この映画の凄いところは、作中に出てくるスケーターがポール・ロドリゲスや
ロブ・デューデックなどの本物のスケーターで、
トリックシーンも全て本人達がやっているところです。
映画としてもスケボービデオとしても見応えのある作品なので是非チェックしてみてください。
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