Ready Skater One「僕のスケボーはデパートで買ってもらった偽物から始まった」【昭和ノスタルジー〜小学生編〜】

公開日: コラム/エッセイ

僕のスケボー遍歴を「Ready Skater」というエッセイにして、ノンフィクション8割、フィクション2割で小学生時代から振り返って書いてみたのでよろしければ読んでください。

30代〜40代の人には懐かしく感じる部分もあるかもしれません。

それではどうぞお付き合いください。

 

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団地という動物園に引っ越して来た僕たち

僕が小学校1年生までは両親と兄と妹、そして祖母と一緒に暮らしていた。

しかし母親と祖母との関係がうまく行かず、一学期を終えると早々に5kmほど離れた団地へと引っ越すことになった。

この団地はお世辞にもガラの良い人達が住んでいるとは言えず、それなりの人達が集まる団地であった。

母は引越し初日にその洗礼を受ける事になる。

 

引越の挨拶をしに隣の家を訪ねると出てきたのは恰幅のいいおばさん。

後に僕ら近所のガキンチョ達は「山下ババァ」と呼ぶことになる。

挨拶も早々に、この山下ババァの口から信じられない言葉を聞くことになる。

 

ちょっと今、お金が足りなくて、後で旦那が帰ってきたら返すから1万円貸してくれない?

という体のいいタカリだった!

母はもちろん引越初日にそんな声を掛けれると思っていなかったから、驚いてはいたが、うまくスルーしその場をやり過ごした。

その後、分かったのが、この山下ババァの旦那の体には入れ墨が入っていた・・・

80年代当時の入れ墨だがら今のオシャレタトゥーとは違う意味のものだった。

 

そして同じフロアの5階には母子家庭の美人姉妹が住んでいた。

日曜日なると、この美人姉妹の妹に惚れているキョロちゃんという少し変わった人が、ラジカセを自転車のカゴに入れてやってくる。

ラジカセからは光GENJIのパラダイス銀河が流れていて、僕らの棟に到着すると、おもむろに自転車から降り、求愛のダンスを始めるのである。

キョロちゃんはこの団地では有名人で僕ら小学生にとっては絶好の遊びのターゲットだった。

僕らはこの求愛のダンスを邪魔したり、キョロちゃんをからかって遊んでいた。

 

なぜキョロちゃんがこの女性に求愛のダンスをしているかというと、以前にこの女性から優しくしてもらって以来好きになってしまったという。

この求愛のダンスは僕が高校生の頃まで雨の日以外は続けられた。

しかしキョロちゃんの恋は実ることはなかった・・・

 

そして近所には僕と同じ世代の子供がたくさん住んでいた。

いわゆる団塊ジュニアだ。

団地は人で溢れていたので団地の商店街や近隣のスーパーは大盛況。

儲かっていたんだろうな〜

今みたいにチェーン店じゃなく、個人店でもやっていけた時代。

夕暮れの商店街が懐かしい。

昭和ノスタルジー。

 

イトーヨカドーで買った猛牛の絵のスケボー

そんな僕もこの動物園のような団地で揉まれ元気な少年時代を過ごしていた。

そして、今から遡ること29年前の1987年。

僕は10歳のわんぱく少年になっていた。

 

当時の子供達はファミコンと外遊びを両立しながら少年時代を謳歌していた。

そんなある日、僕の周辺では突如としてスケボーが流行り出すのだ。

何故流行っているかなんて当時の僕らは全く理解していなかったのだが、時代的にパウエル・ペラルタのボーンズ・ブリゲードやクリスチャン・ホソイらが活躍し、一代スケボーブームがアメリカから世界中に広がって行った時代だった。

 

そんなことを知る由もない僕らは何故だか皆、次々とスケボーを所有して行くのです。

今考えると企業のマーケティングにまんまとハマっていたんだね・・・

言わずもがな僕もクリスマスプレゼントにイトーヨーカドーでスケボーを買ってもらったのである。

もちろんそのスケボーはプロが乗っているような本物のスケボーではない。

いわゆる偽物だった・・・

 

デッキの裏面には「猛牛が鎖に繋がれている」グラフィック。

バスケットボールのシカゴブルズのあの牛が鼻息荒く鎖に繋がれているようなグラフィックです。

今からしてみれば、なんだかちょっと恥ずかしくなるようなグラフィックだね・・・

しかし当時の僕はそれが大のお気に入りで、周りに同じものを持っているヤツがいないのが自慢だった。

僕の親もアメリカから来たスケートボードというものに知識がなかったので偽物だなんて、夢にも思わなかったし、それ以前にそんな認識も情報もない時代。

 

当時の僕以外の友達のスケボーを思い出してみると、マイク・マクギルのドクロやキャバレロのドラゴンをパクったグラフィックが多かったですね。

僕の記憶の中では本物のスケボーを持っているヤツは一人もいませんでした・・・

み〜んな偽物です!そしてみ〜んな偽物って解っていません(笑)

でもそんなことは僕たちにはどうでも良いことだったのです。

板に4つのタイヤが付いたスケボーというものが単純に楽しくてたまらず、学校が終わると、一目散に家に帰り、スケボーを持って日が暮れるまで遊んでいたのだった。

 

ひたすらチクタク&名のもなきトリック&ちょっと頑張ってボンレス

カン、カン、カン、カン・・・

初めて僕がマスターしたトリックはチクタクです。

止まった状態からチクタクで前に進み誰が一番早いか競うのです。

 

団塊ジュニアの僕らの時代は今よりも子供が多く、7〜8人が一斉にチクタクですから、相当うるさかったと思います。

でも、うるさい!と怒られた記憶は一切ありません。

いい時代ですね。

 

そしてもう一つのトリックは足の上にデッキを裏返しに乗せ、ジャンプし半回転させたデッキの上に乗るという単純なもの。

ロドニーのフルースタイル風なトリックで未だにトリック名不明の名もなきトリック。

誰が始めたのか解らないが皆こぞってやっていた。

友達の親の誰かが知っていたのかなぁ?

それとも子供達が自然発生的にやり始めたかは今となっては不明。

 

そしてちょっと頑張ってボンレス。

この頃の僕たちはスケボーがオーリーという技で空中に浮くことすら知らなかった。

オーリーを知ったのはもう少し後の中学校1年生の時。

それだけ情報のない時代だったのです。

 

アスファルトから土の上に・・・そしてちょ〜迷惑なダウンヒル

そしてスケボーのフィールドはアスファルトから学校の裏山の土の上に展開していくことになるのです。

これも誰が始めたかは解りませんが、小学生の発想には驚かさせれます。

スケボーを山に持込んで滑ろうというのですからね(笑)

 

今思うとマウンテンボードのはしりです。

僕らはその裏山で30mほどの急坂をデッキの上に座って下り、突き当たりのT字に延びた道を90°に曲がるという遊びを開発したのです。

時には一人で下り、時には二人乗りで下る。

曲がるタイミングを間違えば雑木林に突っ込んでしまうスリリングなデスゲーム(笑)

そしてそんな中に強者が現れます。

 

スポーツはそこそこだが、何故だか危険な遊びをさせたら右に出る者はいない「ヤッチ」という男。

ヤッチはヒョロッコですがその見た目とは裏腹に、この急坂をスケボーに立って下るハードコアな男。

僕もチャレンジしましたが途中で吹っ飛ばされてメイクすることができなかったのを覚えています。

そんな遊びを僕らは日が暮れるまでドロだらけになって遊んでいました。

 

そしてアスファルトに戻るとスリルを探求するようになっていた僕らは坂道を探しては、車が来ているのもお構いなしで、スケボーでダウンヒルするようになったのです。

今思えば、非常に危険な行為!よく誰も車にひかれなかったと不思議なくらい・・・

これらの危険な迷惑行為を天然で行うバカなちびっ子ギャング達。

そんな遊びをしていても大人にこっぴどく怒られた記憶がないのは時代のせいかしら?

大人も今よりおおらかだったのか?

そんな田舎の少年達にとってスケボーは場所を選ばない最高の遊び道具となっていたのです。

 

続く・・・

Ready Skater Two「スケボーが宙に浮くオーリーを初めて見る」【平成よこんにちわ〜中学生編〜】

 


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