朝晩の涼しさと共に、僕のフィルムカメラ熱も大分落ち着いてきた今日この頃。
今まで色々フィルムカメラ(ジャンクカメラ)を買い漁りましたが、その中でもお気に入りの一台を紹介したいと思います。
それは今はなきMINOLTAの「α 707si」です。
お値段はなんと・・・108円!
1993年発売当時は95,000円のカメラでカメラグランプリを受賞したカメラです。
上の写真はキレイに見えますが、購入時はグリップがボロボロで下の方が欠けていたりと、とても可哀想な状態でした。
それを自分でDIY修理して使えるようにしたわけです。
MINOLTA α 707siのグリップ修理など
修理行程の写真は撮り忘れたので、簡単に説明すると以下の通り。
100均で買ってきた練って使うパテでグリップの欠けやひび割れを補修。
↓
パテが硬化したら紙ヤスリで造形と表面を整える。
※電池ボックスの蓋の開け閉めがスムーズにできるように削るのが苦労した。
↓
黒のミルクペイントで塗装。
※ミルクペイントは速乾性とニオイが少ない。それと原料がミルクなので健康面も安心。
↓
フェイクレザーをグリップの形に沿ってカットしそこにシューグーを塗布し貼付ける。
注意点は縦に二本走るタッチセンサーを覆わないようにカットしておくこと。
ここを覆ってしまうとオートフォーカスが反応しない。
※スケーターなら持っている人も多いシューグー。これは接着剤としてとても強力で色々な場面で使えて便利。
↓
はみ出たレザーをカットして完成。
と言うわけです。
わりととうまく補修できたのではないかと思います。
そしてレンズは「トキナの28-70mm 1:3.5-4.5」800円。
ストラップは嫁の壊れたコーチのバッグのベルトを拝借し、余っていた別のカメラストラップのパッドなどを取り付け自作。
うん、いい感じ。
古(いにしえ)の機能拡張カード「インテリジェントカード」
実は僕は以前から「MINOLTA α 707si」に目を付けていたのです。
その理由はカメラ本体サイドのスロットルにインテリジェントカード(機能拡張カード)を差し込むと様々な撮影フィルタが楽しめるというからです。
様々と言っても現在のカメラでは当たり前に標準装備されている、ポートレート撮影やスポーツ撮影などですが、それ以外で特徴的なカードが「ファンタジーカード2」です。
そしてこの「ファンタジーカード2」が使えるのが「α 707si」というわけです。
では「ファンタジーカード2」を使うとどのような写真が取れるのでしょうか?
実際にテスト撮影したものがありますのでご覧下さい。
ようは多重露光なのですが、シャッッターが二回切れて、一回目はピントが合ったもの、二回目はピントがズレたものが撮影されます。
そうするとこのような不思議な写真が撮れるんですね。
もちろんカード機能をオフにすれば普通の写真も撮れます。
んん〜面白い!良いカメラです。
自分で修理した事もあって、見た目もかっこいいし愛着が沸きます。
次に紹介したいと思っているのが、今テスト撮影中のフィルムカメラ「MINOLTA α SweetⅡ」です。
フィルム使い切ったらご報告できればと思っています。
最後に
MINOLTAという会社が今はもうないなんて実に惜しいです。
サポートや技術は他社が受け継いでいますが、当時は世界初のオートフォーカス機能を搭載したカメラをいち早くリリースしたり、最先端の技術力を誇っていたんですね。
ライバルのCanonと比べてもデザインはMINOLTAの方がかっこいい。
色々事情があったみたいですが、先を行き過ぎた企業でもあったんですね・・・
せっかく修理したので僕はα 707siを大切に使って行きたいと思っています。
フィルムカメラは今持っているので打ち止めとし今後は購入を控えます。
それでは良いカメラライフを。
コメントを書く