ノコギリクワガタの中歯型という中途半端な奴
ノコギリクワガタには中歯型という歯の長さが短くもなく、長くもない中途半端な奴がいるのを知ってますか?
虫の世界にもこういうどっち付かずの奴っているんですね。
でもそんな中歯型ノコに僕は言ってやりたい。
それでもいいじゃん!てね。
こいつは生まれながらにしての特徴が中途半端な長さの歯で、自分でそれを選んで生まれて来たわけでなく、たまたまそうなってしまって、たまたま僕に捕まって、勝手に中途半端な奴って言われているわけなんだけど、しかし、よくよく見るとそれが逆にかっこ良く見えてくるから不思議だ。
90sとリアルな体験
1990年代をリアルタイムで過ごした僕は、どうしてもあの時代の幻想を今でも求めている時がある。
今から思えば、音楽を聴くのにも面倒くさかった。
レコード屋に行っては新譜コーナーやスタッフの手書きのコメントを読んでCDを物色する。
そしてようやく選んだ一枚を家に帰ってCDプレイヤーにぶち込んみ、スピーカーから初めて流れる音に感動する時もあれば、失敗することもしばしばあった。
そして、部屋に散らかったCDやレコードの山から、朝の目覚めの一枚を選び、無理矢理テンションを上げ憂鬱な気分をぶっ飛ばし、嫌いな学校や仕事に行く気力を何とか沸き立たせる。
休日になれば渋谷、原宿、代官山と流行のファッションを求めて旅に出る。
たまに背伸びしてクラブなんてところに行ってはみるが、今一自分を出し切れずにフロアの片隅で小さく揺れている。
それを横目に外国人女性が一目を憚らないくらいの情熱的なダンスでフロアに踊り出る。
おぉ〜やっぱ外人はすげぇ〜や!俺もあんな風に自分を出せたらなと、懲りもせずクラブに通う。
90年代は音楽やファッションがカルチャーとして僕らの直ぐそこにあった。
もしかしたら今の時代の方がネットの力により、もっと近くにそれらの物があるかもしれないが、リアルじゃない気がする。
実際の店に行って現物を見て物を買ったり、体験するということの方がリアルなのである。
そんな僕も数年前に今やネットで音楽が聴けるからいいやと、全てのCDやレコードを処分してしまったことに今更ながら後悔している。
なので今はちょっとずつCDやレコードを買い直しているんだ。
ノコギリクワガタ3タイプコプリート
とうとうノコギリクワガタの短歯型と中歯型と長歯型の3タイプの捕獲に成功。
この写真は短歯型と長歯型だ。
長歯型は図鑑などでお馴染みの良く知られているタイプのノコギリクワガタで、短歯型はその名の通り短い歯のタイプのノコで一見メスのように見えるけど立派なオスなのだ。
この個体差は幼虫の時の大きさによって決まるという。
なので幼虫を大きく育てると立派な長歯型のノコになるらしい。
この3タイプのコンプリートはたまたま運良くできたこと。
ありがとう!森の神よ!
ちなみに僕らは根こそぎクワガタを取るようなことはしない。
目的の物が採集できたら、その他の物はリリースしたり、クワガタの棲家をほじくって、その木を破壊し全てのクワガタ取ってしまうようなことはしない。
また次の年もまたその次の年も僕らは昆虫採集を楽しみたいからね。
息子にもそう言って聞かせている。
そして息子は今ではクワガタへの欲求からか真っ暗な森の中を怖がらずにズンズン進んで行くようになった。
小さな成長を遂げた息子のドヤ顔が眩しかった。
テーブルの角に頭を強打する息子
山梨から静岡まで家族でドライブに行った。
中央道から河口湖方面へ富士山の裾野を回って静岡に入る。
このルートは何度も通ってるが晴れた日曜には気分が上がり新鮮に感じる。
富士ミルクランドでソフトクリームを食べ、奇石博物館で天然石の宝探しをする。
お昼に寄ったそば屋では桜の木の立派なテーブルの角に頭を強打し、のたうち回る息子。
それを見て我ら夫婦が笑っていると、ムクれて裸足で駆け出し、入り口で佇んでいる。
何でもない家族のありふれた日曜日。
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