遅ればせながらやっとバンズ初のフルレングスビデオ「PROPELLER(プロペラ)」を
観る事ができました。※iTunesで視聴しました。
バンズの長い歴史の中でこの作品が初のスケボービデオと言うから驚きです。
そう言われてみれば確かにバンズのスケボービデオって観たことなかったですね。
そんなバンズ渾身の本作が凄くない訳がない!
監督には数々のスケボービデオを作ってきた「グレッグ・ハント」を起用。
現在バンズに所属するスケーターはレジェンドから現在を代表する豪華スケーターが
名を連ねています。
トニー・アルバ、スティーブ・キャバレロ、ジェフ・グロッソ、クリスチャン・ホソイ、
レイ・バービー、ジェフ・ローリー、ジョン・カーディエル、チマ・フォーガソン、
ローワン・リゾラ、トニー・トゥルヒーヨ、イライジャ・バール、クリス・ファナー、
ギルバート・クロケット、アンドリュー・アレン、ダスティン・ドリン、
カイル・ウォーカー、アンソニー・ヴァン・イングレン、ダニエル・ルセラン、
カレン・ケーブルス、ジェイソン・ディル、ペドロ・バロス
やっぱり熱いのはレジェンド枠
現在のバンズを代表するチマ・フォーガソンやローワン・リゾラなどの滑りは
もちろん見逃せないのですが、やはり私たちアラフォー世代には
レジェンド枠で登場するスケーター達が胸を熱くしてくれます。
本作のオープニングはZ-boysのオリジナルメンバーでスケボーの始祖と言ってもいい
トニー・アルバが街中をプッシュするシーンから始まります。
まるで映画「ロード・オブ・ドッグタウン」をオマージュしたかのような、
オープニングには涙ものです!
そして、トニー・アルバからバトンを渡されるような形でクリスチャン・ホソイが
バーチカルに駆け出していきます。
バーチカルではスティーブ・キャバレロ、ジェフ・グロッソ、クリスチャン・ホソイが
未だ衰えを知らないバートトリックを披露。
続いてバトンを受け取るのはレイ・バービー。
ストリートの先駆者の一人でもあるレイ・バービー往年のバックサイドノーコンプライは必見!
それから90年代後半から00年代前半を代表するジェフ・ローリーに続きます。
そして更には若手にバトンが渡って行くのです。
オープニングの最後を飾るのは不屈の漢、ジョン・カーディエル!
ボウルでの5-0グラインドができるようになってる!
このオープニングを観るとボウルからバーチカルへそしてストリートへ
まるでスケボーの歴史を観ているかのようで胸が熱くなります。
監督のグレッグ・ハントの演出が素晴らしいですね。
【スケーター名鑑】トニー・アルバ「ドッグボウルを始めた男!元祖肉食系スケーター」
【スケーター名鑑】クリスチャン・ホソイ「80年代にスケボー界を席巻!今尚彼の崇拝者は多い!」
【スケーター名鑑】スティーブ・キャバレロ「生けるスケボー界の伝説!現在もハードなボウルをガンガン攻めます」
【スケーター名鑑】レイ・バービー「ストリートに革新的スタイルを持込んだスケボー界の表現者」
【スケーター名鑑】ジェフ・ローリー「ヨーロッパスケボーの門戸を開いたパンクロッカー」
【スケーター名鑑】ジョン・カーディエル「まるでエネルギー塊がスケボーしているようだ!」
38歳でフルパートを完成させ金字塔を打ち立てたのは「ジェフ・ローリー」
このビデオどのスケーターのパートも素晴らしいのです!
若手では個人的にペドロ・バロスが最高!
往年のジョン・カーディエルを思わせるエネルギッシュなライディングは必見です。
そんな若手たちの滑りに負けず劣らず魅せてくれたのがジェフ・ローリー。
38歳というと私と同じ年。
それでここまでの驚異のフルパートを完成させたのはヤバいの一言。
最近ではデザインを一新した最新のシグネチャーシューズをもちろんバンズから
リリースしているジェフ・ローリー。
現役バリバリで昔となんら変わりなくスケボーを続けている姿勢には敬服します。
そんなジェフ・ローリーの本編の映像はお届けできないのですが、
スラッシャーからRAW FILESが公開させてますのでチェックしてみてください。
最後に
スケボーの歴史と共に成長してきたバンズなのに何故今までフルレングスビデオを
作っていなかったのでしょうか?
詳しい理由は解らないのですが、80年代のバンズは独自にライダーを抱えることなく、
スケボーカンパニーのチームマネージャーにシューズを託してチーム単体での
プロモーションを行っていたようです。
その名残があるのかないのか?そんなことを思った次第です。
そしてバンズはシューズカンパニーとしても浮き沈みを経験してきました。
90年代後半にはブランドの方向性を見失い低迷期を味わいます。
そこで踏ん張ってくれて支えてくれたのがジェフ・ローリーやジョン・カーディエルです。
ジェフ・ローリーは当時スケートシューズのハイテク化が進む中、バンズのコアな路線を
崩さずアップデートして復活させることを強く進めました。
ジョン・カーディエルは自身のハードコアなライディングでバンズのコアなイメージを
改めて押し進める原動力となりました。
こうして現在ではスケボーシューズとして不動の地位を築いたバンズです。
その陰には支えてくれた多くのスケーターがいたということですね。
そんなスケーター達から愛されるバンズのフルレングスビデオはDVDでリリースされる
予定はまだないとのことなので、現在視聴する方法はiTunesなどからとなっております。
「PROPELLER」はスケボーの歴史そのものを観れると言っても過言じゃないかもしれません。
ぜひぜひご視聴ください。
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