【スケーター名鑑】ランス・マウンテン「スケボーを誰でも楽しめるものと証明した男」

【スケーター名鑑】ランス・マウンテン「スケボーを誰でも楽しめるものと証明した男」
photo by KelsaaCPH
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名前:Lance Mountain(ランス・マウンテン)

生年月日:1964年6月13日

出身:カルフォルニア州 パサデナ

スポンサー:Flip, Independent Trucks, Spitfire, Nike SB, Bones, MOB


私が勝手にピックアップしてスケーターを紹介しているコーナー

「スケーター名鑑」ですが、今回で10人目となるスケーターは、

ランス・マウンテン」です。

スケボー界の爆笑王?コメディアン?

とにかくサービス精神旺盛の彼のことが大好きな人は多いはず。

ランスはどちらかというとスケボーの滑りというより

こう言った陽気なお笑い担当的なイメージの強いスケーターだと思います。

しかし彼はスケボーを世に広めたレジェンドの一人として

外す事のできない人物だと思います。

そんな彼がどうやって自分のポジションを確立し

長きに渡りスケボー界で活躍してきたのでしょう?

 

10代の頃のライバル達の中で模索したポジション

17歳で参加した伝説のスケボーチーム「ボーンズ・ブリゲード」。

メンバーにはトニー・ホーク、スティーブ・キャバレロ、ロドニー・ミューレン、

マイク・マクギルなど蒼々たるメンバーの中で彼は自分のポジションを

模索していきます。

映画「BONES BRIGADE」の中ではステイシー・ペラルタいわく、

「ランスはいい滑りはするが、トニーやキャバレロのような才能はなかった。」

「いずれは私の右腕としてマーネージャとして働いてもらおうと思っていた。」

などと発言しています。

 

って言ってもスケボーは普通の人よりかなりうまいっすけどね・・・

それでもプロレベルでは厳しかったってことなんですね・・・

そんなランスに巡ってきたチャンスは「BONES BRIGADE」の

プロモーションで、かなり奇抜な広告演出をとることになった時のこと、

「誰か犬の死体を抱いてくれ!」と言うオファーがあり、

チームメンバー全員が嫌がる中、ランスが現れ、

「OK!OK!オレがやるよ!」と、この一言で彼のどこか突飛でクレイジーな

キャラクターとしてのポジションが確立していくことになるのです。

 

スケボーを大衆化したランスのストリートライド

スケボービデオを定義した伝説のスケボービデオ

The Bones Brigade Video Show

ランスは楽しそうにストリートをクルージングする姿を披露しています。

この滑りが当時のスケボーキッズ達のハートを鷲掴みにするのです。

「スケボーってこんな風に楽しく滑ればいいんだ。」

「トニーやキャバレロみたいに凄い技ができなくても楽しめるんだ。」

とキッズ達は街に出てランスの滑りを真似したのです。

あの「マイク・バレリー」も子供時代にランスの滑りに大いに影響を受けたようです。

 

411VMのナビゲーターとして活躍

90年代後半〜2000年代前半に登場したスケボーのビデオマガジン。

「411VM」ではイントロが終わるとランスがナビゲーターとして現れる。

このお決まりのパターンは30代のスケーターには激アツだと思います。

たまに見せるランスの奇怪行動に???となった時もありますが、

ランスのキャリアを紹介するのに411VMは外せませんね。

 

アーティストとしての才能

アーティストとしての顔を持つ彼の作品は公式ウェブサイト「lancemountain.com」の

中でも紹介されています。

2013年にはステューシーとのコラボによるアートエキシビジョンが開催され来日しました。

このビデオを見るとランスのアーティストとしての一面を垣間見ることができます。

 

まとめ

人が嫌がることを率先してやる!ということはあながち間違いじゃない。

どこに自分の才能が眠っているかって解らないもんだから

人と同じことやってたら一歩抜きでることなんてできない。

その先には誰からも愛されるキャラクターを確立し歴史に名を残すこともできる。

それを証明して見せたのがランス・マウンテンである。

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