知ってる?「キックフリップ」は初め「マジックフリップ」って名前だったこと

公開日: スケボー情報

photo by Alan Gee

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前回のオーリー誕生秘話に続いて今回は「キックフリップ」に迫ってみたいと思います。

オーリー同様キックフリップを発明したのは「ロドニー・ミューレン」です。

オーリーができるようになったらキックフリップを練習するというスケーターは多いはず、

そんなスケボーの定番トリックとなっている「キックフリップ」ですが、

編み出した当初、ロドニーはこのトリックに「マジックフリップ」と命名しました。

その理由とキックフリップが完成した当時のロドニーの様子を

書籍「ザ・マット」から紐解いてみましょう。

 

ある日、オーリーを失敗して空中でボードを蹴ったときに回転したことが、

このトリックの発案へと繋がった。

僕はオーリーを失敗するときに前足を前方に蹴る癖があり、それがボードを回転させた。

テールを弾いてからボードをフリップさせるタイミングをつかむのに

数日かかったが、ようやく成功することができた。

これは今までのトリックとはまったく違う感覚だった。

トニー・ホークがランプでオーリーからのエアーを決めるように、

僕も突然空中でボードをコントロールできるようになったわけだ。

他のトリックに関しては、空中に浮いた瞬間に飛び乗ることしかできなかった。

それが今では、地面の少し上に浮かんで、まるで違う次元で滑っているようだった。

たちまち、空中でなし得るトリックの数々の可能性が僕の頭の中に浮かび始めた。

僕はキックフリップを初めて決めたことよりも、これが次のトリックの可能性へと

繋がったことに興奮した。

 

というように当初はオーリーの失敗がきっかけだったんですね。

普通ならただの失敗としてスルーするところを、

そこから空中で回転させて乗ろうという発想がロドニーの凄いところです。

それだけスケボーを事細かく観察していたんですね。

スケボーにドはまりしていたロドニーの姿が想像できる一説です。

それとこの文章を読むとキックフリップの原理もよく理解できます。

ポイントは空中に浮いて回転させるトリックだということ、つまり滞空時間がないと

理想的なキックフリップは完成しないと言うことなのですね。

それでは続いて本題の「マジックフリップ」という名前についてです。

 

デルマーで初めて披露したこのトリックは、今まで僕が編み出した

どのトリックよりも評判がよかった。

誰もどうやってボードが回転しているかが理解できなかったため、

僕は「マジックフリップ」と命名した。

今までの新しいトリックのほとんどは、スタンダードトリックの延長ばかりだった。

しかしこれは画期的で、斬新なボードコントロールを要した。

 

ということだったんですね。

確かに当時は理解不能の魔法のようなトリックだったんだと思います。

しかもデルマーの大会で初披露するとはロドニーもサプライズしますよね。

結果はロドニー初めての敗戦で残念ながら2位だったそうです。

記念すべき「キックフリップ」お披露目の日が「初めての敗戦」とは皮肉なものです。

でもこれで滞空時間でデッキをコントロールするストリートトリックの道が開けた

瞬間でもあったわけですからロドニーに惜しみない拍手を送りましょう!

 

 








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