【スケーター名鑑】リック・ハワード「スケボー界の坂本龍馬」

【スケーター名鑑】リック・ハワード「スケボー界の坂本龍馬」
photo by foxxyz
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名前:Rick Howard(リック・ハワード)

生年月日:1972年8月31日

出身:カナダ バンクーバー

スポンサー:Girl, Indy, Fourstar, Diamond, Lakai, CCS

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最近Girl周りの重要人物ばかりをフューチャーしているスケーター名鑑ですが、

前回マイク・キャロルを紹介したのにこの人を紹介しないわけにはいかないでしょう。

そうです「リック・ハワード」です!

マイク・キャロルの盟友でGirlやLAKAIのオーナーでもあるスケボー界の風雲児です。

それでは華々しい彼のキャリアを見てみましょう。

 

17歳から始まったプロスケーターの道

リック・ハワードはカナダのバンクーバーからアメリカのカルフォルニアに移住して、

17歳で「Blockhead Skateboards」というスケボーチームと「Gullwing Trucks」という

トラックのブランドからスポンサーされプロスケーターとしてのキャリアをスタートさせます。

当時のリック・ハワードはBlockhead Skateboardsの社長の家に住み込みスケボーしていました。

 

PLAN-Bへ移籍 運命の歯車が周り始める

その後、リック・ハワードはPLAN-Bに移籍します。

当時のPLAN-Bは有能ライダーが所属するH-streetなどから人気ライダーを引き抜きます。

その結果PLAN-Bはスタースケーターばかりを揃える最強のスケボーチームとなったわけです。

メンバーには社長でライダーのマイク・タナスキー、ダニー・ウェイやマット・ヘンリーズ。

そしてリック・ハワードは今後、行動を共にすることになるマイク・キャロルと出会うのです。

まるで坂本龍馬と中岡慎太郎のように彼らは急接近します。

暫くの間、栄華を誇っていたPLAN-Bですが、チームの支えであった社長の

マイク・タナスキーが交通事故で他界。

柱を失ったPLAN-Bはみるみる崩壊の一歩を辿るのです。

そんな中、リック・ハワードとマイク・キャロルもチームの方針に不満を持ち、

リック・ハワードが密かに計画していた自分達のブランドを立ち上げる計画

半ばチームをバックレる形で実行してしまうのです。

それで誕生したのが「Girl Skateboards」です。

始めは「X-Large」の店舗を通じて販売する小さな会社としてスタートしました。

それがいつの間にか彼らの周りには仲間が集まり、スケボー界を変えてしまうのほどの

ブランドチームになってしまうのです。

そのメンバーはエリック・コストン、ガイ・マリアーノ、マーク・ジョンソン、

スコット・ジョンストン、アレックス・オルソンら蒼々たるメンバーでした。

この勢いに押されたPLAN-Bは悲惨なもので有能なライダーを次々に引き抜かれ、

くしも自分達がH-streetにした同じことをされて消滅してしまうのです。

※2015年現在PLAN-Bは復活しています。

私はこの一連の出来事をスケボー明治維新と勝手に呼んでいます(笑)

そう前序したようにリック・ハワードが坂本龍馬でマイク・キャロルが中岡慎太郎です。

その後、彼らの快進撃はまだまだ続くのです。

 

フォースインパクト

最盛期を迎えたリック・ハワードは次々とスケボー界に旋風を巻き起こすのです。

90年代後半〜2000年代前半を第四次スケボーブームとするならば、

リック・ハワードはフォースインパクトを与えた人物の一人と言えるでしょう。

彼は「Gril」というチームを媒介にスケボー界の歴史に残るビデオをリリースします。

そう1996年の名作「Mouse」です。このビデオのリリースによってスケボーの

あり方を一段上のレベルに引き上げたと言われるほどのインパクトを与えました。

 

そしてもう一つ。リック・ハワードはDCシューズからサポートを受けていましたが、

ここを離れ、自身のスケートシューズブランド「LAKAI」を立ち上げます。

これまたLAKAIからリリースしたビデオ「Fully Flared」がキッズ達はもちろん、

多くのスケーター達の間で話題となりバイブル的な存在となります。

 

その他

リック・ハワードはスケーターとしても自身の名前の付いたトリックを開発しています。

ファイキー・フロントサイドビッグスピン・ヒールフリップのことを

「リック・フリップ」と言ったり「ハワード・フリップ」と言ったりします。

こんな感じのトリックです。う〜ん凄いっす!

ちなみにリック・ハワードは未だプロとして現役で滑っています。

 

まとめ

リック・ハワードはホントに凄い人物だと思います。

スケーターとしての実力はもちろんですが、カリスマ性や人を導く能力、時代を切り開く力。

どれをとってもスケーターの前に人として凄いです。

盟友のマイク・キャロルやエリック・コストン、ガイ・マリアーノなど

彼がいなければここまでスケボー界で活躍していなかったと思います。

そうです。彼らの中心にいるのがリック・ハワードであり、

彼らを繋ぐのがリック・ハワードなのだと私は理解しています。

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スパイク・ジョーンズのショートフィルム試写会場にて

左からエリック・コストン、カニエ・ウエスト、スパイク・ジョーンズ、リック・ハワード、マイク・キャロル

出典:crailtap.com

ひつこいようですが私は彼をスケボー界の「坂本龍馬」と呼んでいます(笑)

それでは今回のスケーター名鑑これにておしまい。

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