【スケーター名鑑】マイク・キャロル「スケボーカンパニーGirlの創始者」

【スケーター名鑑】マイク・キャロル「スケボーカンパニーGirlの創始者」
photo by fred zilla
photo by fred zilla
Advertisement

名前:Mike Carroll(マイク・キャロル)

生年月日:1975年8月24日

出身:カリフォルニア州 デイリーシティ

スポンサー:Girl, Lakai, Four Star, Diamond, Royal, Fillmore

Girl Skateboarding関連商品をチェック>>

 


 

この人のファンって多いですよね。

スケーターが集まると必ず好きなスケーターの話しになりますが、

そのときに絶対と言っていいほど出てくるのが「マイク・キャロル」です。

なぜこれほどまでに彼はスケーター達からリスペクトされているのでしょうか?

そんな彼のスケボー人生を振り返ってみましょう。

 

悲惨な幼少期を支えたのはスケボーだった

母親の恋人がアル中でそいつがマイクや兄に理不尽な暴力をふるう最低な人間だった。

家庭内はメチャクチャで家の中にマイクと兄の居場所はなかった。

そんな二人が居場所として選んだのが今はなきサンフランシスコのスケボースポットEMBだった。

マイクの兄いわく「俺たちを救ったのは確実にスケボーだった。」と語っています。

なんだか悲しい幼少期ですがスケボーがマイク達兄弟に希望を与えたのです。

 

H-StreetからPlanB、そしてGirl設立へ

マイク・キャロルは80年代当時H-Streetに所属していました。

チームメイトにはレジェンドのエディ・エルゲラ、ダニー・ウェイ、エリック・コストンなどが

参加するスケボーチームでした。そんな中トニー・マグヌッセンとマイク・タナスキーが

新たなチーム「PLAN-B」を立ち上げることになります。

彼らはH-Streetから何人かのスケーターを引き抜きます。

その中にマイク・キャロルも入っていたのです。

PLAN-Bにはその他にダニー・ウェイやマット・ヘンリーズ、リック・ハワードなどが加入します。

将来有望なエリートチームとして当時のスケボー界で話題になりました。

しかし暫くするとPLAN-Bの創始者であったマイク・タナスキーが亡くなってしまいます。

マイクの死後、チームの方針などが変わり、不満を持ったマイク・キャロルとリック・ハワードは

半ばバックレる形でチームを離れ「Girl Skateboards」を設立してしまうのです。

もちろんPLAN-Bからは猛烈な批判を受けます。

「Girl」という女性を馬鹿にした名前のスケボーカンパニーだと攻撃されるのです。

しかし、マイクとリックの周りにはトップクラスのスケーター達が集まります。

ガイ・マリアーノ、エリック・コストンなどのチョー力強い仲間達です。

彼らの結束は固く、一緒の家に住み寝食を共にし、パーティーしスケボーする毎日を送ります。

こうして悪ガキ達の「Girl」はスケボー界に旋風を巻き起こすチームになるのです。

そして1996年名作「Mouse」の誕生です。

フィルマーには今や世界の映画監督「スパイク・ジョーンズ」。チョー豪華です。

このビデオによってマイク・キャロル達はスケボー界のレベルを一段階上に引き上げたのです。

今見ても96年のものとは思えないほどレベルの高い滑りです。

そしてマイク・キャロルの滑りは最高にクールでなんでも難なくやってのける

スケボースタイルが当時のキッズ達の心を掴んだのです。

 

ビジネスオーナーとして

マイク・キャロルはスケーターとしても成功を収めていますが、

ビジネスオーナーとしても成功しています。

前項の「Girl」の共同オーナー。スケボーシューズブランド「LAKAI」のオーナーとしても

スケボー界に多大な影響を与えています。

その「LAKAI」からも名作とされるスケボービデオ「Fully Flared」が

2007年にリリースされます。

当時のLAKAIメンバーはエリック・コストン、スコット・ジョンストン、

アレックス・オルソン、マーク・ジョンソン、ルーカス・プイグ、

ガイ・マリアーノ、リック・ハワードなど・・・めちゃくちゃ豪華です!

ビデオの作りや演出も洗練されていてグッと現在のスケボービデオに近い感があります。

お金も掛かってそうですが、これが2007年リリースですからね・・・

そうこのビデオも監督は「スパイク・ジョンズ」です!

当時としては時代の先を行ったスケボービデオとなったわけですが、

本編はもちろんそれぞれのスケーターの色が出ていてかっこいいのですが、

私は特にオープニングとエンディングが好きです。

オープニングはとにかく斬新で既存の殻を打ち破らんとするパワーを感じます。

エンディングはマイク・キャロルとリック・ハワードを中心とした仲間たちの

仲の良さと楽しさが全開で伝わってくる青春スケボー映画って感じです。

そう!これはもはやスケボービデオを超えた映画として観てほしいですね。

ちなみにマイク・キャロルの滑りは中盤で見れます。

 

その他

その他にEA(Electronic Artsvideo)のゲームソフト、スケート1、2、3の中の

キャラクターとして出演します。プレイステーション3用のゲームソフトです。

 

2013年にはランスワールド30周年企画

「スケートボード業界に最も影響を与えた30人」に選ばれています。

トランスワールド30周年企画

 

まとめ

90年代前半から2000年代前半が第四次スケボーブームだとすれば

マイク・キャロルはフォースインパクトを起したスケーターの一人として

確実にスケボー史に名を残すことになります。

スケボーのスタイル、カルチャーともに大きく変革をもたらした

マイク・キャロルが多くのスケーター達にリスペクトされるのは当然のことです。

スケボーカテゴリの最新記事